241 双石山

  • 色々と遊びながら2時間38分。まぁ時間の心配はありましたが、滅多に見れない光が見られてとても楽しい時間でした。今後も続けようかな。題して「アフターヌーンスルークライミング180分」どこかのゴルフ場で聞いたようなフレーズですね。
  • ちょっと真面目な話をします。
  • 2日前に6人家族がこの山域で遭難して、携帯電話で警察へ連絡され消防、防災へりが出て無事全員救出されました。地元新聞に出ているのをデベロッパー氏が発見して私に電話で読んで聞かせてくれました。この山域は迷いやすい箇所がたくさんあります。下ばかり向いていると迷いますよ。それはどこを向いても同じ景色だからですね。こんな509Mという超低山にもかかわらず、必ず年に2度の遭難が発生するのは双石山が7つの小さなピークを持った南北に長い低山だからです。一旦尾根に上がると迷いにくいのですが、下山途中に迷われる方々もいらっしゃいます。それは目印になる明瞭な頂きなどが見えないから、どこをどう歩いているか判らなくなるのだと思います。
  • 霧島(現在はほとんどが登山禁止)とか有名な山は登山口が1000M以上なので、森林限界点が1400Mですから上に行くほど樹木が小さくなり、頂上のほとんどがはげ山です。だから迷わないのだと思います(霧、雨などの視界不良時は除く)。盲点なのですが、そもそも双石山の500M級の森林はその樹木そのものの図体がでかいのです。行く手を阻み、視界を遮ります。そういった観点で初心者で、もし一人で登るのだとすれば標高の高い山を勧めます。例えば韓国岳は登山口が1200Mで頂上は1700Mの標高差は500Mですし、同じく高千穂峰をとっても1000M、1574M、574Mといった具合に初級クラスの山は標高差が500M前後です(この双石山の小谷登山口(90M)からでもアップダウンを考慮しても500M程です)。初心者だからまずは双石山からとお考えになられるのは合理的ではありません。
  • 山に登らない人は道迷いと簡単に言われますが、私は山に入って道以外は歩いたことがありません。薮の中をやみくもにあるいたこともありません。なぜ人は遭難するのか? その答えは道知らずにあると思います。また地名知らずにあると思います。この道を辿ればどこに出るのか、その答えを知っていれば必ず出てこられます。またせっかく山の案内板をみて目的地が書かれているのに、それを活かせないのでは自らの首を絞めてしまいます。今はネットで色んなコース・ルートの検索も国土地理院の地図も閲覧できます。このブログをお読みの方はほとんどが山に登られる方々なのでお分かりでしょうが、山道が急に消えることはありません。もし未だに登山の経験がなく、山に興味のある方は地図を眺め回すことをお勧めします。そして地名を覚えることです。これでかなり危険が防げます。
  • 宮崎市はもっと大きく目立つ看板を設置して「初めての方は必ずこの看板(派手が良い)を目印にして、ルートをお進み下さい」として順路形式にした方が良いと思います。看板代は100万円はかからないでしょう。救助ヘリコプターの燃料代からすると安いものになるし、何よりも事故を防げます。派出所の前に昨日の交通事故といった表示板がありますが、あれを応用して年ごとに遭難件数と遭難者数そして細かな経緯を書いたボードを双石山登山口に掲示していけば大いに注意喚起になるでしょう。皆さんは双石山だけで9箇所の登山口があるのを知っていますか?、その数だけ危険があると思います。
  • ベテランの方にお願いです。せっかく安全のために巻いてある(私はいまだかつて巻いたことはありませんが)赤のビニール誘導テープを「木を守る」といった観点から撤収しないで下さい。自然の木々は蔦にからまれても、また針金が巻き付いても枯れることなく生きています。どなたかが「テープを巻くとそこだけ木が息ができなくて終いには枯れます!」ともっともらしく主張されていますが、私は今までそのような軟弱な木は見たことがありません。そもそも木が息をするのは葉っぱの裏側ということ小学校時代に習いませんでしたか? テープを巻くことよりも酷(ひど)い枝折りをされても木は何事もなかったように生きています。
  • 赤テープの一巻(ひとまき)で救われたこと皆さん一度や二度はあるでしょう? 日常と違う山の中だからこそお互い助け合っていかなければなりません。
  • ここからは余談です。
  • いつも仲良くさせてもらっている鹿児島の天女シスターさんですが、お付き合いは甑岳の麓で迷える天女を発見したのが始まりです。彼女達はピンクのテープを目印通りに進んでついには迷っていました。陰を見た瞬間迷っていると気付きました。迷っている人はウロウロしているので一目瞭然です。テープが巻き付けてあるから安心とは限りませんよ。私の知見では林業関係者がピンクのテープ(決して粘着質のものではない)を使うようです。それは例えば薬剤を撒きましたよとか、この木は伐採してねとかです。ですのでピンクのテープの下に防虫のタグが付いているとか、道とは全く関係の無い方向にテープが続いていたらそれは登山用の誘導テープではありませんね。まぁこの天女様たちが、がすこぶる性格がお上品でしたので今にいたるまで楽しくさせて頂いています。
  • ところが歴史は繰り返す。昨年の秋に天女シスターズみたいな3人を再び甑岳の下で発見しました。私とデベロッパーは普通人が通らない所をショートカットして進んでいましたのでその3人を見るや否や大きく手を拡げて「ハイ、あなた方は道迷いをしていますので直ちに私の後を付いてきて下さい」と声をかけた所、意に反して一人の人に怒られました「何で、看板通りに進んだのに間違うはずがない」と言われるので、「じゃその看板にどんな文字が書かれていましたか?」とお伺いすると、「それは知らない、だって看板なのよ!」でした。その後別の一人の方が「いや、やっぱり間違っているかもしれない。だっていつまでたっても甑岳に着かないもん」と言われたので状況が変わりました。結局甑岳頂上まで案内をしました。
  • 間違ったら引き返せば良いと簡単に思わないで下さいね。素人の方に来た道を引き返すだけの力が残っていれば幸いです。
  • 6 件のコメント
  • D.Ishizaka

山に入ると自分にとって人の踏跡と赤テープと案内板だけが「道標」となります。
地図とコンパスは持ってますが大まかで、
この3点がないと
どこへ行けば良いのか?絶対に迷いますね。

頂上が見えている山ならともかく樹林地帯の中だと雪道、落ち葉道、
壊れて荒れた道、曇天で暗くなった道、夕方の道など
赤テープだけが頼りですよ……。

だから、この意見に一票!!

2011年4月24日日曜日 – 09:34 PM

 

  • R,N

甑岳の麓で迷っている時、人影を見たときの気持ち、うれしかったですね。
それも丈夫そうな、頼もしそうな丈夫な紳士、お2人でしたのでホットいたしました。
いのししでなくてよかった!(笑い)
引き返そうかと思っていましたが、つれの友人の粘りでレンジャーさん、Saddyさんと出あいラッキーでした。
甑岳登山の目的を達成できました。
その後も、交流させていただき、感動あり、笑いあり、感謝いたしております。

2011年4月25日月曜日 – 07:56 PM

 

  • D.Ishizakaさんへレンジャーより

いつもコメントをくれるD.Ishizakaさんが1票入れるとなると、
何だか出来レースみたいだ(笑)。
まぁいいや清き1票だから当確が出ましたね。ちょうど選挙日だったしね。
翌朝5時30分に我が家に集合なのに、熱くなってしまって
深夜1時まで記事を打っていたことが無駄にはなりませんでした。

 「3歳児をあんな険しい山に連れて行くなんて…」と決めつける人もいらっしゃるでしょうけど、真相はすべて闇の中です。だって救出されたら報道も警察発表も何もありませんからね。失敗例を皆で共有できるシステムが必要だと思う。

でもこれだけは言えると思うのです。「親が先に双石山を経験していたら、事故は起こらなかった。」
せっかく家族を喜ばそうと気合いを入れてスタートした登山だったのに
可哀想な想い出にしてしまった。

 最後に
救難者保険だけは入っておいて下さい。私のは通常の損害保険に特約を付加して300万円まで捜索費用がでますので、ヘリの費用も保険の中から出ます。

ただし悪天候時はヘリも飛びませんから保険も何もききませんよ。運だけですね。
まぁ私は山小屋とテントが嫌いですから、何が何でも日帰りしかしないので、私と今後も行けば悪天候か何かで死ぬことはないでしょう。

冒険は1日で終わらせたい。

2011年4月25日月曜日 – 08:58 PM

 

 

  • R,Nさんへレンジャーより

あらら2票目ですか? まるで当選証書みたいですね。
R,Nさんとの出会いは道迷いからでしたね、
その後色々とお付き合い頂いて、楽しい想い出が積み重なってきました。
本当にいい人と出会えて良かった。今や妻の方とも仲良くして頂いて感謝しています。

それからご進言仕りますが、Saddyは丈夫ですが決して紳士ではありませんよ(笑)。小声でしか言えませんが、体型を見て御覧なさい、イノシシを通り越して立派な可愛いペンギンさんですよ。

そんなことだから道にお迷いになるんです。お気をつけ遊ばせ。決して山男にもペンギンさんにも気を許してはいけませんぞ!

でもSaddyなら取って喰う前に「ホラ食べなさい」と何か出してくれるでしょうけどね。本当に憎めないペンギンSaddyです。

2011年4月25日月曜日 – 09:05 PM

 

 

  • コパ

むっ、残念!!ちょいニアミスでした。私も24日に九平登山口より双石山へと登って来ました。
九平からは案内のテープが有り分かりやすく山頂へと登る事が出来ましたが小谷と塩鶴登山口
からはテープが全然無く迷子になりそうですね。一応地元の人にお世話になり巨岩までは案内して頂きました。

 次は尾鈴に行こうと思っています。
またいつか何処かで会えるかも知れませんね・・・

2011年4月26日火曜日 – 07:49 PM

 

 

  • コパさんへレンジャーより

コパさんご無沙汰ですね。その後お体の方はいかがですか?
尾鈴で出会えると良いですね。
今度また会ったら離しませんからね。
一緒に行く所まで行きましょう(笑)。

2011年4月26日火曜日 – 08:26 PM

 

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