10回のフルマラソンで学んだこと その1

先日の熊本城マラソンで3年間で通算10回目のフルマラソンになりました。ちょうど切りが良いので今まで学んできたことをメタボで苦しんでいて何をするべきか、迷っている方に残しておきたいと考えました。そもそも80kg超えている人間がマラソンをするなんてやはり特殊だと思うのですよ(笑)。我々メタボ界のことは我々にしかわからないじゃないですか?「悔しかったら痩せてみれば?」の目つきで嘲笑されている……そんな被害妄想的な気持ちに陥ったことも少なくはないですよね。ガンバリマショウ!痩せればなんとかなります。


1回目のフルマラソンは3年前の2014年(H26)1月のいぶすき菜の花マラソンで、グロスタイムは6時間17分47秒でした。1週間前の練習では5時間30分だったので、5時間は切れるだろうと考えていましたが、現実は甘くありませんでした。笑い話ですが、そもそも2週続けてフルマラソンを走るのは異常だと教えてもらった時は自分の認識の甘さに愕然としました。この頃の体重は80kgほどでした。
とにかく6時間オーバーでマラソン人生のスタートを切ったので、あとは徐々にタイムと体重を縮めていけるだろうと気楽に考えていましたが、現実は切実で甘くありませんでした。
マラソンを走ると決めることは一大決心が必要ですが、それは苦痛が付いてくる決心ではなくて、どちらかといえば甘美な決心に過ぎません。大事なのは実のある2回目のマラソンを成就させることです。そこで私がとった決断は数々のレースに出場したことです。初マラソンの後に体力が無いのにもかかわらず練習とレースを重ねた結果、夏場には歩けなくなる持病が発症して大変苦労しました。練習もままならず、2回目のフルが近づいてきます。
そこで出来ることといえば体重を落とすことだけで、大会の1か月前から食事を夜の一食だけにして4kg落としました。しかし大会前日に食べたら3kg戻りましたけどね。

2回目のフルマラソンは9か月後の2014年(H26)10月の出水ツルマラソンで、グロスタイムは5時間9分51秒でした。なんとか歩くことなく完走できましたが、5時間の壁は大きいと実感するほど疲れました。参加したラン友さんたちは暑かったと感想を述べていましたが、自分にとって暑さを感じる余裕は全くありませんでした。ただただ6時間超えの汚名をそそぐべく頑張りました。

3回目のフルマラソンは2か月後の2014年(H26)12月の青島太平洋マラソンで、グロスタイムは4時間27分19秒、ネットタイムは4時間21分17秒でした。ラン友さんたちとの交流のおかげでロングディスタンスも走れる身体になっていました。サブ4.5は予期していないタイムで大いに喜びました。しかしこのことで自信過剰になり、またまた無理を重ねてしまうことになりました。

4回目のフルマラソンは1か月後の2015年(H27)1月のいぶすき菜のマラソンで、グロスタイムは4時間53分09秒でした。さすがにいぶすき菜の花はアップダウンが多いので体重が80kgもある自分には難易度が高く、走り終わって芝生に座っていると立てなくなり、ラン友の肩を借りて歩いてグラウンドを後にした苦い思い出があります。

5回目のフルマラソンは2か月後の2015年(H27)3月のたねがしまロケットマラソンで、グロスタイムは4時間46分54秒でした。初めて荒天の中でのレースで土砂降りもあり、厳しい坂の連続で30kmまでは苦しい闘いでしたが、ダッチェの坂を過ぎると走っていることが楽しいと思えるようになりました。こんな感覚は初めてのことでした。この頃の体重は78kgだったはずです。

6回目のフルマラソンは9か月後の2015年(H27)12月の青島太平洋マラソンで、グロスタイムは6時間00分38秒、ネットタイムは5時間58分18秒でした。前回のたねがしまから9か月の間に6回のハーフマラソン、トレイル大会に参加していました。もちろん毎日のように練習していましたから、能力から見ると完全にオーバーワークでした。
積み重ねた無理がたたってヒザが立たず、2か月も歩けなくて車椅子生活を強いられました。ヒザが立つようになって練習を再開して3か月経っても、一度落ちた筋力が戻ることなくフルマラソンを迎えたのでした。かなり辛いフルでした。2度目の6時間超えです。最後のエイドには何も残っていない状態でしたね。

7回目のフルマラソンは2か月後の2016年(H28)2月の熊本城マラソンで、グロスタイムは4時間53分24秒、ネットタイムは4時間50分34秒でした。体重が事もあろうに83kgになっていました。苦労してゴールして5時間を切れたことに復活と再生を期待しました。しかし現実は過酷でした。

8回目のフルマラソンは2週間後の2016年(H28)3月の鹿児島マラソンで、グロスタイムは6時間29分22秒、ネットタイムは6時間27分05秒でした。3回目の6時間超えです。何度も泣きそうになりました。走るのが嫌になりました。体重は前回より2kg減って81kgでしたが、69kgに落とそうとダイエットすることにしました。ダイエットはうまくいきました。この6時間超えの失敗は結果的に大変ありがたいことでした。
15週をかけて81kg→69kgまで一気に落とすことができました。この変化で練習をやった分だけ記録が伸びていくようになりました。これはすごく効率的なことだと気づきました。

9回目のフルマラソンは9か月後の2016年(H28)12月の青島太平洋マラソンで、グロスタイムは3時間56分10秒、ネットタイムは3時間51分38秒でした。ダイエットのおかげで疲れにくくなったので内心ではサブフォー達成に自信はありました。ただ練習ではサブフォーを達成するためのペースである5:39/1kmでロングを走れたことは一度もありませんでした。ただぼんやりと「練習とレースは別物である。きついと思える練習を積み重ねておれば何とかなるはず」と思っていました。この時の体重は69kgでした。
サブフォー達成後は強烈な嬉しさのあまり二日間眠れずに、体力を落として風邪を引きました。

10回目のフルマラソンは2か月後の2017年(H29)2月の熊本城マラソンで、グロスタイムは3時間44分15秒、ネットタイムは3時間41分06秒でした。良い練習は続けることができていましたので、内心ではサブ3.75を狙っていました。ただ私の不注意で体重が大きく増減します。73kgになったり、68kgになったりするのです。冬は脂肪を溜め込もうとするせいか、体重管理が非常に難しいことを実感しました。それでレース前日に68kg台であれば可とする作戦にしました。だから増減で一喜一憂せずに大会一週間前から本格的な食事制限をすることしました。月曜日に73.1kgあったのが火曜日に食事制限を始めて、金曜日には68.5kgまで一気に落としました。金曜日の夜からカーボローディングをやり69.2kgまで戻しました。


以上が3年間の歴史です。持病で1〜2か月走れなくなったりすることもありましたが、ほぼ毎日サボらずに走ってきました。急激に記録が伸びたのはダイエットが成功してからのことです。あのまま重い体重では記録は伸びなかったでしょう。「疲労が溜まってパンク→治す間に筋肉が萎縮しながら体重増加→スタート時点に戻る」の繰り返しでした。

それで最高86kgまで大きくなってしまった私が気づいたことを述べます。

走るにはどっちが良い?
①痩せてから走る
②走りながら痩せて行く
……答えは①です。

①が一番早くランナーになれる。②だといつまでたっても痩せられないし、負の連鎖の中をぐるぐると回るだけです。走るのだったら、まず痩せたいですね。痩せ方のコツはひとそれぞれですから、押し付けはしませんが、私のコツは夕食の後は2時間寝ないことです。

あ、①+②を同時にすれば良いじゃんと思っているなら、考えが甘いです。やってごらんなさい。必ず潰れます。そもそも①+②を同時にやれる人だったら太っていないですね。


痩せてから実感できたこと…

スピードは体重に反比例する

というわけで、痩せないと労力がもったいないです。さらに「練習では心肺機能を高めるために負荷をかけるべきだけど、レースでは追い詰める走りをしたらいけない」こともわかってきました。うまく体力を温存しながら最後まで効率よく走らなければなりません。そのための負荷をかけた練習で得た「力」というのは、スマートにレースを運べる基礎体力を持つということです。

フルマラソンの途中で呼吸が苦しくなったら…

無理せずペースを落とす

まずペースを維持することは不可能です。苦しい時こそ頑張ろうとせずに、一歩引くことで余裕が生まれます。一時退却ではなく、永続的に走りきるための知恵です。そのまま無理して走り続けても5分後には歩いているはずです。集団から遅れていくと微妙な心持ちになりますが、一番大事なことは自分を信じる気持ちです。今度はその集団が落ちてくるかもしれませんよ。

フルマラソンの途中で脚が痛くなったら…

痛みを諦めてペースを維持する

痛みが出ると不安になります。しかし歩いても痛みは出ます。関節等の痛みならリタイアをお勧めしますが、なんとなく膝あたりが重くて痛いと感じて、脚が上がらなく(回転しなく)なります。そんな時には諦めが大事だと思います。つまり長く走っているのだから疲労によって痛くなるのは当たり前だと理解するのです。よく言われるのが30kmの壁というもので「急に足にきてスピードがガクンと落ちる」と皆が言います。これを防ぐ手立てはありませんので、立て直すことを諦めて「しょうがないな。ここまで頑張ってきたのだものな。良くやったよ」と自分を褒めて後は痛みを我慢することです。それが好結果につながります。そもそもマラソンの練習はこの痛みとどう付き合うかの練習だと言っても過言ではないと思っています。

4 thoughts on “10回のフルマラソンで学んだこと その1

  1. いいですねぇ。今からフルマラソンにチャレンジしてみようかと思っている人や練習してるけど記録が伸び悩んでいるという人にもやる気を起こさせてくれる体験談だと思います。もうじきマラソン攻略本が出せますね。自費出版というか自費印刷できるし(笑)

    • 「レンジャー物語」絶賛予約受付中です。
      と言いながら集金だけで終わりそうですが・・・

  2. 素晴らしい記録ですね。私も先日熊本城マラソンに参加しましたが、右膝ウラが痛くなって、35キロ地点から歩いてしまいました。来年リベンジします

    • 有馬さん、コメントありがとうございます。

      私も志の高い有馬さんのブログでエナジーをもらいながら
      「似た人がいるんだ・・・」と頑張らさせてもらってています。

      経験から推測すると、ヒザ裏が痛くなるときは初期段階でのオーバーワークの時が多いように感じます。

      治し方は負荷をかけ続けることしかなかった気がしますが、いづれ治ります。

      ただ練習をやめるといつまでたってもヒザは強くなりませんが、
      やりすぎると壊れますので、加減が難しいのも事実です。

      工夫してお互い目標に向かって邁進しましょう!

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