51 大崩山 vol.2

スタート7:55 〜 着14:14

前々日のラジオのニュースで、学生スキー選手権が雪不足で延期になると聞いた。東北が雪の降らない暖冬ならば、南九州の宮崎はまさに秋真っ盛りであろうと感じていた。TBSのNews23の筑紫キャスターが『一年は夏夏夏冬になった』と声高に地球温暖化にかこつけて言うように、暖冬をさも当たり前のように流行のように感じさせられてしまう。恐ろしいことだが一年中Air Conditionedされた部屋にいる人間はかすかな四季の変化にも我を忘れ、人があついと言えば熱くなり、人がさむいと言えば寒くなり、自分で四季を感じずにTVのニュースでそれを知る。

大崩山に行こうと話が出た時、今年はおもいっきり暖冬なので、まだまだ大丈夫だろうと判断した。雪が降っても明後日くらいからで、それも阿蘇、九重地方の山だけだとWEBの天気予報は出ていた。朝5時の自宅出発時には、幸先よく気温も高く、晴れそうな勢いだった。4合目で木山内岳が目の前に見える所では実際に「今日は晴れて良かったね…」と話していたのだ。まさか袖ダキ以降で『みぞれ』と『雪』が待っていようとは夢にも思わなかった。りんどうの丘では水場が凍りついていた。袖ダキから対面を見た時、白い個所が何ヶ所かあるなとは思ったがまさか凍りついていたとは。登山口に停めた車に合羽とザックカバーをわざわざ残してスタートしたのはあまりにも判断が甘かった。濡れたスズダケがズボンにまとわりつき非常に気持が悪い。上半身は辛うじてウィンドウブレーカーに救われた。寒気が近づいている時の登山は要注意だと教訓を得た。また冬のササダケは乾かないと断じても良いだろう。

スタートから3時間経過後、上ワクのてっぺんでうちつけられたみぞれ交りの強風がそれにしても痛かった。さすがに二人ともピリっとした。先の天候悪化が不安だったので、大崩山荘まで休憩なしで進むこととなった。二人とも体力に問題がなかったことだけが幸いだった。りんどうの丘の凍った水場では滑らないように気をつけながら小積ダキへと向かう。小積ダキ以下の下りはハシゴが25個、ロープが14個が待っている。それらにつかまりながら降りて行かねばならないので、段々と手袋は水を含み、指先がかじかんで痛くなってくる。辛抱のしどころだ。冬は防水タイプの手袋が必要だ。

下りは垂直に近い壁も多いので、体力以上に必要になのが気力だ。連続するハシゴ、ロープは気力を萎えさせる。小積ダキより大崩山荘までの1時間40分の道すがら考えたことは気力と体力の維持のことだけである。大崩山荘で遅れめの昼食を取り、登山口へ着いたのが6時間19分経過した14時14分である。すぐさま美人の湯へと向かい、ガソリン代精算のためグローブボックスの財布をとると、小銭だけを残し、中身がない。車上荒らしにあったようである。温泉代の500円だけ残していてくれたドロボウさんに感謝した。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください