345 徳蘇山系縦断(曽山寺駅から北郷駅まで)

ある方の一言でインスパイアードされた私はお供にWIDE先輩の突然の乱入を受け、24kmの距離と累積標高差の1049Mを11時間55分で縦断を完了しました。途中猪八重渓谷に入るための本太郎駐車場が見つからず1時間右往左往しました。良き体験でした。コースの全体像が把握できましたので行かれたい時は是非ご連絡を。まぁ普通の体力の人でどんなにがんばっても片道縦走が11時間が良いところかな。上級者は6時間かな。

曽山寺から北郷駅のイメージ図A

MAP

通過したピークは、斟鉢山、赤松展望所、花切山、岩壺山の4ピーク。花切山と岩壺山間のルートファインディングに心と目の余裕というものを要求されるが、稜線を外さなければ、若干右に左に振れても何の問題はない。誘導テープですか? 勿論ありますよ。でもねぇ、人それぞれが大事だと思ってつけているものですから、それこそ右に左にブレています。私がココに欲しいと思う所には何もなかったりなんです。それがマイナーな登山路の特徴なんですけど、二人以上で入山した方が「あなたは左を攻めてね、ボクは右を確認しながら行きます。お互い声を出しながら進もうよ」と言う具合に合理的に進むことができる。

猪八重本太郎コースMAP_smallそれよりもこの縦走ルートの一番のハイライトは岩壺山から本太郎駐車場までの長い下りです。一番時間を稼げると思っていた岩壺山から本太郎駐車場までが結構急峻でスピードが上がりませんでしたし、雨で土砂が軽く流されて道が消え入りそうな所も1箇所ありました。そして渡河が5回あります。普通のトレランシューズではかなり滑りやすいので登山靴の方が安心感はあります。もし次回私が行くとすれば登山靴を選びます。さる団体がトレラン大会のルートとして使っていますが、完全に上級者向きのコースでした。この本太郎駐車場までの下りルートは誘導テープだけが頼りです。先に大会が行われた後だけに赤いビニールテープは沢山ありましたが、大会が行われなくなりますと、いつかテープも朽ちて地表に落ちて見えなくなり幻のコース化する前に一度ご経験をお奨めします。

先輩が呟いた言葉をご紹介します。
「あら、こんな所にリンゴの皮が落ちているじゃないか」

「先輩、それ赤いビニールテープの末路ですよ…」

DSC09677↑ 06:05 曽山寺駅に車を停め、斟鉢山へ出発。

DSC09679

↑ 斟八神社鳥居(06:38)

DSC09681

↑ 斟八神社(07:33)

DSC09683

↑ 斟鉢山(07:50)

DSC09684

↑ 赤松展望所(08:35)

DSC09685

↑ 赤松展望所からの眺め(花切山の向こうにも尾根が見える)

DSC09693

↑ 花切山(09:36)ここまで曽山寺駅から3時間30分

DSC09694

↑ 花切山で栄養補給。(こんなこと滅多にないので今回の意気込みが出ている写真だと思う)

DSC09697

↑ 猪も多い山域です。実際に2頭見ましたし、音では後2頭いました。
登山道と思っていたら実は獣道だったということもあると思いますので、コンパスと地図は必携です。

DSC09698↑ 10:08 曽山寺駅から4時間2分。
先輩に「ここが最後に引き返す最後のポイントです。どうしますか?」
「よし、行こう!」とここで固い握手をしました。格好いいでしょう?

DSC09699↑ 花切山から目印の家一郷分岐(仮称)を目指す。

DSC09702↑ (10:35)家一郷分岐(仮称)着。以前ここからから西に入り、家一郷山を通り過ぎ椿山キャンプ場に出て、椿山まで登り返したことがあったけれども、思い出したくない程の難易度の高いルートだった。

DSC09709 DSC09712

↑ 念願の岩壺山到着(11:55)曽山寺駅から5時間50分ですね。

DSC09714

シングルストックはこのルートは登山の色彩の方が濃いだろうと思って用意しました。
正解だったと思います。今から降りる本太郎コースは急峻でしたので、ストックは助かりました。

DSC09719

↑ 本太郎コースに突入。(12;09)

DSC09723↑ 本太郎コースはハードだった。
自分が描いていた時間よりも2倍かかったので目論見より1時間余計にかかりました。

DSC09727

↑ 木山神社(13:07)

DSC09733 ↑ こんな所を都合5回渡河するので、絶対大雨が降った後は止めた方が良い。

渡河が完了し10分ほど登った後に狭い林道が現れる。その後に現れて来る数々のテープの誘惑を断ち切り、草茫茫の道も正しき道と信じて進めば舗装路が現れる。そこの分岐を左に行けば本太郎駐車場です。

SKITH_DSC09745.png

Skitch_DSC09748

DSC09749

↑ (14:00〜15:12は完全道迷い中です)
だから先輩、テープがあるからと言って正しいとは限らないってこと理解しましたよね。
それも3度もね。本当に本太郎コースの終盤の本太郎駐車場付近は判りづらかった。
要は林道をそのまま50M進めば分岐点があったのだけど、
案内テープが赤からピンクに変わった時点で進むのを止めて立ち止まってしまった。
本当に後50Mだったと気がついたのは1時間後でした。

先輩:「水の音がするからこのまま川に降りて歩いていけば一番早いよ…」

私:「先輩、その川下には段差のある滝がいくつもあるんですよ。死ぬつもりなら止めないけど。」

先輩:「あ、そうなの?」

DSC09752

↑ (15:14)本太郎駐車場入り口にようやく辿り着く。行けなかった理由は色んなテープがあり過ぎることと、肝心の駐車場への案内テープが赤からピンクに変わっているためでした。私はピンクのテープは林業者が遣うので意味が違うと思っていつも無視しているのです。

DSC09753本太郎駐車場から猪八重渓谷へ降りる道は「崩落」のためロープが張られ、進入禁止になっています。行かれる場合は自己責任でどうぞ。ただ私は上で紹介した団体様が設定したトレランコースになっていましたので、通れるものだと事前に判断してルート設定をしていたため、通行を強行しました。実際は崩壊は一部で注意すれば通れる程度の損壊でしたが、万人様には無理だということで日南市の通行止めの措置には納得します。

DSC09756

↑ ここが本太郎駐車場です。

DSC09754

↑ 15:15 ロープを超えなければ猪八重渓谷の五重の滝へは行けません。(自己責任です)

DSC09757

↑本太郎駐車場から五重の滝へ下降します。
五重の滝にさえ降りることができれば、後は経験した道だから何も心配要らない。

DSC09760↑ 15:32 色々あって2時間遅れで猪八重渓谷に突入。
(1時間は本太郎コースのタイム読み間違い。1時間は駐車場手前での道迷い)

DSC09762 DSC09768ここで祝杯を上げるか迷った末にコーラで乾杯(16:28)
DSC09769 DSC09771北郷小中学校の前を通った時に35年前の風景が思い出されました。
”35年前のレンジャー少年はここにいたんだ”

skitchPict493

DSC09772

↑ 北郷駅着。(18:01)
猪八重渓谷から北郷駅は6.2kmでしたが、走りませんでした。早足でもなく普通に歩きました。

DSC09776↑ ご褒美はBEER! 実はWIDE先輩は朝から具合が悪かった。
それでどうしても飲んで欲しくて北郷の町を走って酒屋を探しました。(できた後輩ですね。荒廃かな?)

DSC09780

↑ 飲むと小刻みに揺れるので写真がブレル?

DSC09782 DSC09784

↑ 19:08曽山寺駅着。都合13時間03分の青春の旅でした。

最後に大切なご報告です。
どうも花切山近辺でマダニに上腕部を噛まれました。写真を見ると花切山での私は半袖ですが、この直後寒さを感じてアームカバー(コンプレッションタイプの伸縮性のあるカバー)をしました。その時に上皮をかじっただけでマダニは圧死したようです。列車内でアームカバー外すと「こんな所にホクロがあったかな?」状態でマダニだとは気づいていなかったのですが、帰宅後に風呂に入ると既視感として違和感がありありでしたので、良く見てみると足があるではありませんか? 幸いにも上皮をかじっただけで死んでいるようでしたのでネットを参考にしながらピンセットで抜きました。

マダニPict492大きさは1ミリほどです。ご欄のように頭もしっかりと残っていますので、頭部が私の身体の中に残ることもありませんでした。ただこのマダニがウィルスを持っていたら2週間以内に発症するみたいです。WIDE先輩に報告すると「大丈夫! あんたの毒の方が強い!」といわれて「なるほど」と納得したした次第です。そういうWIDE先輩も花切山を過ぎた大岩の所で手の甲にグレーのマダニがひっつき、咄嗟に振り払ったそうです。

11月に入ってもマダニは元気に生息しております。マダニ対策をしないと徳蘇山系には入山できない日がもう既に来ています。みなさまご用心をお願い申し上げます。最低長袖でコンプレッションタイプのアームカバーは優れものかなと思います。

これからは真夏でも長袖ですよ。体力が奪われますけど、命には変えられない。雪山でも半袖を通して来た私にはスタイル変更を余儀なくされるし、長袖に打ち克つ体力も用意しなければならないですね。21世紀の登山は大変です。

12 thoughts on “345 徳蘇山系縦断(曽山寺駅から北郷駅まで)

  1. 無事完走おめでとうございます。参加したかったです!今から鹿児島に行って来ます。

    • 鍛えておいてください。フィールドは無限ですよ。
      鹿児島のJimnyは最強の足となることでしょう。

  2. 一日の半分の彷徨いお疲れでした…..。
    これまでの最長の時間かもね….。
    地図を見ると道程が半端じゃないな!!

    • いや、Team Rangerにとってみればこんな24kmの距離は問題じゃない。
      累積標高差の1049Mも問題じゃない。

      問題なのはKenちゃんの足の具合だ。もうテニスはやめてくれ〜

  3. 一見さんですんません。ほんまにやり遂げはったんですね。
    しばし、戦士の休息を取られ、次の高みを目指されて下さい。

    • とし坊さん初コメントありがとう。コメントをもらえるこの日が来るのを何年も何年も待っていました。
      次は一緒にあの山ですね? おお…………。

  4. すばらしい一日でしたね!
    お二人の後ろ姿、若々しくてかっこいいです。汽車の中の笑顔もいいですね~。

    体力・企画力・実行力に感服!!!

    • S夫婦様、お誉めの言葉ありがとうございます。でも「かっこいい」だけはないと思います(笑)。
      最後の列車の中でも笑顔は本物の充実感からですよ。中年でもこんなに遊べるんだという姿を見せたかったので敢えて曝しました。恥ずかしいですけどね。

      ※猪八重渓谷を周回するコースはかなりハードです。女性にはお勧めできませんでした。またどこか閃いたらお知らせしますね。
      いつもブログを読んで頂いてありがとうございます。

  5. 旅情・・・・
    帰りの日南線 山友のこころのBEERがふわふわと体に浸みる
    いっぱい いっぱい 歩いた山道が慕色におぼろ浮かぶ
    とおくとおい道のり
    晩秋の宵闇 車窓に映る「やったね。」の顔ふたつ。  

    ロマン 野山海
      

    • まいったなぁ、文学少年だ。
      こんな心持ちになれるなら、また挑戦して先輩の可能性の引出しを開きましょう。
      深い男だ、WIDE野山海さんは。

      帰りの電車の中はふわふわしてにっこりしていました。幸せでした。

  6. ついに敢行されたんですね。おめでとうございます。先を越されてしまいました(^_^;)
    今日は午後から北郷~日南付近をドライブしていたのですが、近くの山中でこんな冒険が行われていたとは存じませんでした。

    岩壷山山頂に新しい標識が増えていますね。
    岩壷山のトレランコース、参加した知人によれば、登山経験がないと難しいような上級コースということでした。

    マダニ情報、ありがとうございます。
    近場の山でも完全武装で望む覚悟が必要な時代ですね。

    • やん様コメントありがとうございます。
      先を越しただなんてそんな大それたことじゃありません。
      今回はただ露払いをしたかっただけです。
      私は洗礼者ヨハネの役です。
      グランドプランはやん様がお立てになられたのです。時間も含めて本当のレジェンドはやん様がお創りになるのですよ。

      新しい標識にはしっかりとコース名が表記された頼もしさを感じました。手書きで椿山と書かれていますが、確かにこの三角点のある頂上より先には花切山方面とは違った方向に道は伸びていました。少し注意が必要かなと思いました。どうも椿山キャンプ場へと向かう林道へ降りる気配です。

      猪八重渓谷を出た後、まだまだ山々が連なっていました。その行き先は鵜戸と風田まで伸びています。
      WIDEロマン先輩の言葉を紹介しましょう。
      「あれ〜あんなに形の良い山が沢山ある。はてどこの山だろう?」
      『普通に北郷の山じゃないっすか、せ・ん・ぱ・い?』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください