114 くじゅう8座めぐり

  • 2人行。ついにその日が訪れた! この4ヶ月間、新婚の甘い蜜を味わっていたS君は一度も山を訪れることなく、地上の楽園で過ごしていました。登る前に「先日自転車を300mこいだだけで息が切れた」の言葉に私は「やった、ついにS君を置いてきぼりに出来る日がやってきた!」と初めての勝利を確信したのでありました。牧ノ戸からのスタートで何故か福岡からの51歳の男性に勝負を挑まれてまして、沓掛山までハイスピードで競争しましたが、その人とは引き分けでした。いつも先を行くS君はついてこれず、図らずも私の今日の勝利が確定したのでした。このあとすっかり調子の狂ったS君は終止、私の後をついて来ることになり、くやしい一日を味わうこととなりました。S君の敗戦の弁は以下の通りです。
  • 「別に負けたっていいっス!僕にはかわいい妻がいますので、このまま幸せな生活を追求していきたいと思います」とのことでした。(一部表現の中に作者の悪意が入っていますが、概ね間違ってはいないでしょう、何せ何があっても幸せなのは確かなんですから。)
  • さてまじめな話、S君との7ヶ月ぶりの山行に私も大きく期待するものがありました。彼とは18歳の年齢の差がありますが、いつも少年の心に戻って無心に山に登ることができます。彼のピュアな気持ちが私の山へ向かう気持ちを純粋なものへと昇華させてくれます。「どうするS君ここの頂き行くか?」…「ええ行きましょう。見てみたいですね。でも中城さん体力は大丈夫ですか?」…「ああ何とかなるかもしれん」…「じゃあ行きましょう」…山頂に着くと「来て良かったですね!」と握手をする二人。こんなやりとりで多くの山行をこなしてきた。これから強固な家庭を築いていかねばならないS君ですが、私みたいに50近くになっても山に登れるのだから無理せず、慌てず山行を続けて欲しいですね。あなたの本当の体力の凄さは私が一番知っていますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。