14年も登らずにいた烏帽子岳
登山を始めて14年になりますが、烏帽子岳は登ったことがありませんでした。昔から参考にしていた分県本の「46鹿児島の山」は新湯温泉の入り口の登山口の標高は934mもあるので、標高987mの烏帽子岳に行く意味を持つことができなかったからのですが、ヤマレコ等の地図で検索すると「道の駅霧島」を起点に周回が可能なことを知り、試させてもらいました。今はこうして皆様の活動を共に活かしていけるシステムはありがたい事ですね。これからも自分も自分なりに公開していこうと思います。(もうすっかり山に戻った気になっています(笑))
↓ 画面中央の秀麗な山が小烏帽子岳と烏帽子岳
すべての要素が詰まっている。
コースの感想は烏帽子岳周回コースはなだらかな坂から急登までバリエーション豊かで景色も味わえる素晴らしいものでした。
烏帽子岳は標高987mで、出発地点の「神話の里公園」下にある「道の駅」の駐車場は500m。単純標高差は+487m、累積にすると+560mで、距離は7.6km。ですから初心者にも程よいコースです。中級者は2周すれば良いし、上級者は3周すればトレランの練習にも最適です。最初は反時計回りに回って地理を覚えたら、今度は反転して回ってみるとよろしいかと思います。ただ反時計回りに行って烏帽子岳直下の坂はかなりの急登ですから、下りに使うのは勇気が必要ですけどね。
人がいないのでトレランの練習にぴったり!!
自分は人がいない山に行く傾向が強いので、今回も登山中に人に会うことはありませんでした。自分はまだ走れる状態ではないのですが、これだけは言えると思います。「人気のお山でトレランするよりも、こういったひと気のない山域でトレランすることは他の登山者への思いやり」でもあります。
↓ 道の駅の駐車場をスタート
↓ 国道から左へ進みます
↓ モンジイワと呼ぶそうです
↓ 右手に進みます
↓ 霧島の八不思議目に推薦したい看板かな?
↓ でもね、目がさめるほど素晴らしい登山道なんですよ。最初からワクワクする登山ってあまりありませんからね。
↓ ここが登山口だそうです、文字岩はここから右へ数M先にあります。行かない手はありません。
↓ 割れ目にカメラを入れてみました。
↓ 拡大したものです。何か文字らしきものが写っている気がします。
↓ さぁ、気にせず先を行きましょう。それだけこの先の登山道を辿りたいと言う気持ちが久し振りに湧いてきました。
↓ 心地良すぎます。
↓ 祠です。現地での真の歴史ですから、何故この位置にあるのかという目で見れば「山と生活」の関係性も見えてくるのかもしれませんね。その答えが出るのは全山域を歩き回って地元の人と酒を酌み交わさなければならないのですが。
↓ 839ピークの手前は少しだけ急登になります。自然に自分の気持ちを持ち上げていかなければならないと感じつつ、地図を見ながら未踏の姿形を想像しながらどこでフルになればいいのだろうか?と自問自答する自分がいやらしくも感じる。そんなこんなで少しだけ山に対して自然でいられた過去の自分を少しだけ思い出した。
↓ 眺望が良すぎる839ピーク。ここまで1時間8分。初心者の時に登りきった全ての山々を見渡す。あの頃の気持ちは嬉し恥ずかしで、自分でも登れてラッキーという気持ちだったなぁ。14年前と言えば、まだ44歳の尻の青いガキだったけどね。
↓ 中岳を超えて新燃岳に向かう道は異次元の世界観でしたよね。通常1000m以下の低山はブッシュ化して視界からの希望も何も得られないから自分のやる気だけがモチベーションだけど、こんなど真ん中の霧島は景色から力をもらって普通にできない縦走もWでやってみたくなったよね。おまけで韓国岳を周回してもお釣りが出るくらいでした。
↓ 最高のロケーションです。この後急登になると地図でわかるので、はしゃぎながら息を整えています。
↓ 烏帽子岳直下の劇坂は距離550mで140m上昇しなければなりません。滑りやすいので簡単ではありませんでした。
↓ 稜線に出ましたが、思ったよりも台風等の被害は受けていません。
↓ 眺望の良くない烏帽子岳頂上(スタートから1時間41分経過)
↓ 私、どの頂上でも単独の時は1分以上留まることはありません。気持ちはスタート地点に無事に戻ることが一番大事なので気持ちを緩めることができないのです。よく頂上で昼寝をされている達人がいらっしゃいますが、羨ましいですね。
↓ 小烏帽子岳には一旦95m下がって、33m登り返します。この時点でこのコースは「良質なトレランコース」と確信しました。
↓ おまえも火山由来なのだなぁ。
↓ なんか気の毒なネーミング(烏帽子岳から20分経過)
↓ しかし振り返るとナイスな眺望。見えているのは烏帽子岳です。だからネーミングは「眺烏帽子岳」が良いと思う。
↓ ここから一気に下ります。「完全に良質なトレイル道」です。
↓ 食事
↓ 誘導テープもそこそこあります。
↓ 気持ち良いトレイルです。
↓ 小烏帽子岳から30分で赤松ピークに到着。もちろん周りは赤松がありますが、少し小振りです。でもその小振りさが意外と長い歴史を感じさせてくれたりしてね。
↓ 案内板もありますので迷うことはないでしょう。まぁどこに降りても下山できます。
↓ 神話の里への侵入はダメ…そうなんですね。
1時間? 今回走れない私の足でも25分で国道に出ました。
↓ 自然の石なんですね。日本人はどこにも神聖なものを創造することは得意です。ものさしがないという事は自由にものが観れるということかもしれません。
↓ エンドに向かう程道が悪くなります。
↓ 雨が降ると大変なことになりそうです。伐採のために重機が通ったキャタピラーの跡があって地表の草とかが削り取られていますので、かなり滑ります。伐採が完了すれば数年で草などが生えて地面も硬くなるのでしょう。
↓ 平らになったら終わりが近くなります。残念ですが。
↓ 旧道に出ました。国道はすぐ近くです。
↓ スタートから2時間55分で国道に出ました。ゴールまで1kmです。
↓ 中央より左にあるところが789赤松ピークです
↓ 3時間6分でゴールでした。とてもバランスの良いコースでした。
このコースはかなり気に入りました。私を夢中にさせてくれる魅力に溢れていました。これがきっかけで再び山に夢中になれて、この周回コースで2時間30分を切れるようになったらトレイルランニングレースに復帰できるかな。
ご無沙汰しております。 拝見しまして、ほんの少しですが、私もやる気が戻ってきたかもです。(笑) 楽しみにしてます。(^^)/
無理しないで焼酎飲みながら、昔の友達が衰えてくるのを見ていましょう。