458 kirisima 飯盛山

飯盛山は宮崎から見ると霧島連山の右端で控えめではあるが、美しい山体で登山さを誘っている。鹿児島から見ると栗野岳に隠れてその存在を知らない人も多いだろう。宮崎から見ると飯盛山の北面には自衛隊の演習場があり、実弾を交えた演習を常に行なっているので入山規制があるという情報がインプットされてきた。だから宮崎県人には近くて遠い山だったのだろう。地元の方は「3月はじめの野焼きの後は黙って入山して蕨とかを採るのが楽しかった」と昔話をする。

自分はこの飯盛山は今から12年前にチャレンジしてうまくいかなかった。雨も降っていたし、登山口が判別できなかったこともある。12年前はすんなりと宮崎県側から入れた。確認できたのは「演習時は立入禁止」の注意書きのみで進入禁止の柵もなかった。折しも平和時で12月30日だったので演習もなかったのだろう。今回は雨でなくて良かった…と滑る斜面でつくづくと思った。

今回は時代も変わってどんな演習が行われているか分からないし、自衛隊さんには絶対迷惑をかけたくない。「今回も正々堂々やろう」と宮崎側から入ろうとしたら「演習中につき立入禁止」の看板。

↓ えびの市側から入ったところ(ちなみにえびの市側の入口は2か所ある)

諦めて引き返す前に、そこに貼られてある広報の地図を見たら、飯盛山は辛うじて立入禁止外であることを確認して「これだ!」と相槌を打った。「自衛隊の立入禁止区域を外せば大丈夫なんだ! ネットで調べた今の登山口は完璧に禁止区域外にある!」これで自信を持って鹿児島の湧水町から大回りして入ったら、スンナリと登山口まで辿り着けた。もちろん何の規制もイリーガルに突破してはいない。何と飯盛山の登山口は鹿児島側の自衛隊の立入禁止ゲートの5メートル手前だった。

この12年間はこの知識と知恵に辿り着くのに必要な時間だったみたいな気がする。


さて飯盛山の感想ですが、登山口からのルートはフリーハンドでどこを登っても構いません。もちろんガイドテープは多くありましたが、自分の気が向くまま頂上に向かうことができます。下りも然りです。ただ北面の演習場の敷地内に立ち入ることさえ避ければオッケーなのだと思います。本当に決まった登山道はありません。登る人が少ないので踏み固められた道がありません。どこをのぼっても地表がフカフカで滑ります。ふんわかプリンを登っているみたいで、例をあげたら西都市の樋口山と椎葉の大川内越から登る三方岳に似ている。両山とも火山由来ではないが、滑りやすさから見ると似てなくもない。

急登はミニ夷守岳、天井の火口跡はミニ甑岳といったところです。

これで「みやざき百山・霧島山系10山」においては霧島は卒業できた。この飯盛山以外の山は2009年の10年前に完了していたが、どこか未達成な気分は常にあった。その小さな穴を埋めるべく、実はこの計画のために事前に3パターンを考えていた。今回無事に登山口にたどり着けたのは小さな執念だと思える。

もしもう一度飯盛山に登ることがあるとするならば、日本一の枕木階段~栗野岳~北栗野岳~飯盛山~日本一の枕木階段の周回コースでしょうか。そのときは探検隊募集します。


↓ ここは直進しても大丈夫です。

↓ そうそう上床牧場さんに行ったことがあるんだった。

↓ 通行止の看板に驚かないでください。直進は自衛隊の演習場(左折)とは関係ないから直進できますよ。

↓ ほらね、柵があるのは左側だけでしょう?

↓ 直進します。道は少々悪いですが、状況に応じて進んでください。

↓ 上床牧場(アンの家)の看板から800m付近に停めました。

↓ ここから歩きだしましたが、走破性の高い車なら何の問題もありません。

↓ ここが自分が間違って直進した分岐点です。直進すると宮崎森林管理署の柵があって進入禁止になっているので気がついたら引き返してください。

↓ この杭も分岐点の目印になります

↓ 上の分岐点から200mで飯盛山が見えてきました

↓ 上の分岐点から370mで登山口に着きました。ロストがなければ車をおいた所から歩いて16分の距離です。

↓ 登山口の目と鼻の先にゲートがありました。

↓ さぁ、登山開始。12年の思いをぶつけてみようかなぁ…

↓ まっすぐ登れないほどの急登です。おまけにかなり滑ります。

↓ 登山口から35分で到着しました。

↓ 加工淵を時計回りで一周してみます

↓ 東面の主役級の霧島連山です

↓ ササダケはうっとうしい。


↓ 下山します

↓ 帰りはギリギリ演習場よりを通ってみました。この風景で2007年の時はこの下まで車で来ていたみたいです。12年前はこの演習場に囚われていたので、一旦外に出ることは思いもつかなかったのでしょう。

↓ 30分で降りてきました。滑るのでストックは必須だと思います。

↓ あれが栗野岳の北峰(名前は知りませんが)です。いつか行ってみたいです。

↓ 帰ってきました。2時間もあれば往復できます。今回は全く走っていませんし、急ぎ足でもありませんでした。

↓ 帰りに見る演習場の風景。先週野焼きされたばかりです。

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