ルールを知ると言う事

40年近くも前のことだが、とあるコミュニティでソフトボール大会があった。5試合目で決勝戦となり、諸事情で重量のあるベース(塁)の返還が5イニングス目の途中にあった。自分はピッチャーをしていたが、代わりに置かれたペラペラの紙のベースが子供時代から経験的に身近な体験としてあったので、何か縁の近さも感じて、このまま優勝できると感じていた。

試合は白熱していた。5-4で迎えた7回の裏、最後のバッターを自らのピッチャーゴロと処理してアウトを確信してファーストへアンダースナップで投げた。もちろんタイミング的には完璧にアウト。これでゲームセット。やはり優勝したな!

しかし塁審はセーフを宣言した。タイムを取って内野の皆が集まり、塁審へ猛抗議した。そこで塁審が熱く語ったのが「ルール」だった。要約すると、風等ベースが不可逆的に動いた場合は、その動いたベースに直接足をタッチしなければアウトにならないと言うことだった。それが1m動いていたら、動いたベースにタッチすべきであったと。僕らはそのルールの存在も知らず「元々あったベースの位置に空タッチならぬ足を踏ん張って空踏みをした」と言うことだった。僕らは一応法科に属していたので、理路整然と言われたら、体系的に異議を挟むことはできなかった。
何事にもルールはあるんだと若いなりに理解できたので、納得して引き下がった。この後チームが頑張れば形成は再逆転できるだろうと信じた。チームメイトはほぼ20歳だった。

若い僕らはその後、力尽き逆転を許して悔し涙を流した。

ゲームセット後、僕らを案じた塁審とそのチームの仲間が「どう?このままこのこのグランドで酒を飲まない?」と提案されて、宴会に突入。あの頃の熊本は焼酎などなくて、全て日本酒。ビールを飲んでも倒れてしまうボクはかなり無理して飲んだ。その時にルールについて語ったのは勿論だ。塁審は「優勝すべきだったのは君たちだ。でもな、ルールというのがこの世にはあるんだよ」と言った。理解できた。遠い昔の出来事だが、良い体験ができた。

あぁそうだった、結論を書かなきゃね。
「ルールを知る事は痛みをも伴う。」だから身につくんだな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください